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  活性酸素と気管支喘息


   気管支喘息とは、空気の通り道である気管や気管支が炎症を起こし、過敏になり、
   何かの刺激で腫れたり痰が出て狭くなり、呼吸が苦しくなる慢性の病気です。

   原因としては、アレルギー説、感染説、心因説などがあります。
   体質的素因(アレルギー体質)に加えて、
   感染・炎症により気道の過敏性が亢進して発症すると考えられていますが、
   心理的ストレスがその発症や経過に強く影響している場合もあります。

   活性酸素は、気管支喘息に大きな影響を及ぼしていると考えられています。
   ・ 食物中に含まれる不飽和脂肪酸や
   ・ 血液中のLDLコレステロール(悪玉コレステロール)が
   活性酸素と反応すると、過酸化脂質となります。
   過酸化脂質は腎臓から排出されずに身体の中に滞留します。

   この過酸化脂質は、
   徐々に組織や臓器や細胞の外側から内側に浸透していき、細胞を傷つけます。
   こうして、気管支の細胞も傷つけられます。

   また、炎症を起こした場所は、白血球の活動が活発になり、
   多くの活性酸素を発生させます。炎症を治すために出された活性酸素が、
   逆に炎症を広げ、さらに気管支喘息を悪化させてしまうのです。   
   

 
血液に見る活性酸素の影響

   位相差顕微鏡による血液観察によって、体内の様々な情報が得られます。

   血液は、体重の約8%。血球の主成分は、赤血球、白血球、血小板です。
   1立方ミリリットル中の成分量は次の通りです。
   赤血球450〜500万個、白血球4,000〜8,000個、血小板15万〜35万個
   血球を取り巻く血漿部分は、たんぱく質、脂質、電解質、各種ホルモン、各種酵素などから成っています。

   赤血球の大きさは、約7〜8ミクロンですが、位相差顕微鏡をテレビモニターに接続すると、
   下の写真のように、その形まではっきりと見ることができます。

   さて、この赤血球中のヘモグロビンは、肺の毛細血管で酸素を受け取り、身体の様々な組織に酸素を運びます。
   そして、代謝によって生じた二酸化炭素を受け取り、再び肺で酸素と交換するのです。
   赤血球はこうした大事な役目を担っています。
   もし赤血球の働きが正常でないと、いくら呼吸をしても、身体中に酸素を運べないのです。

   右下の写真は、赤血球の表面の細胞膜が活性酸素により酸化されて、球形を保てなくなった状態です。
   赤血球は自らの直径よりも細い毛細血管の中を流れるのですが、弾力性があるためにスムーズに流れます。
   しかし、右下の状態では弾力性が失われ、正常に毛細血管の中を流れることができなくなってしまうのです。


       

    ▲正常な赤血球(きれいな円盤型)         ▲活性酸素の影響を受けた赤血球



   
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