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  活性酸素と白内障

   眼の水晶体は透明で柔らかいのですが、年齢とともに硬く、厚みを増し、混濁してきます。
   水晶体の透明性が何らかの原因で障害された状態を白内障と呼びます。

   白内障の原因の中で最も多いものは加齢に伴うものですが、アトピー性皮膚炎、
   糖尿病や外傷に起因するもの、ステロイド等の薬剤使用の影響によるもの等があります。
   水晶体が混濁すると、光がきちんと網膜に到達することができなくなり、
   視力の低下(遠視の場合と近視の場合があります)やまぶしさを感じるようになったり、
   物が複数に見えるようになることもあります。

   この白内障の原因のひとつに、紫外線が挙げられます。
   フロンガスの影響でオゾン層が破壊されつつある現在、
   地上に届く紫外線の量が増大しており、リスクが高まっています。

   紫外線に当たるとシミやシワができやすくなると言われていますが、
   これは、皮膚細胞内で活性酸素が発生するためです。
   
   同様に、眼球内でも活性酸素が発生し、内部の不飽和脂肪酸と反応し、
   過酸化脂質が作られます。この過酸化脂質が、網膜に付着してしまいます。
   これは白濁した脂なので、眼球のレンズが白く濁ってしまうのです。


 
血液に見る活性酸素の影響

   位相差顕微鏡による血液観察によって、体内の様々な情報が得られます。

   血液は、体重の約8%。血球の主成分は、赤血球、白血球、血小板です。
   1立方ミリリットル中の成分量は次の通りです。
   赤血球450〜500万個、白血球4,000〜8,000個、血小板15万〜35万個
   血球を取り巻く血漿部分は、たんぱく質、脂質、電解質、各種ホルモン、各種酵素などから成っています。

   赤血球の大きさは、約7〜8ミクロンですが、位相差顕微鏡をテレビモニターに接続すると、
   下の写真のように、その形まではっきりと見ることができます。

   さて、この赤血球中のヘモグロビンは、肺の毛細血管で酸素を受け取り、身体の様々な組織に酸素を運びます。
   そして、代謝によって生じた二酸化炭素を受け取り、再び肺で酸素と交換するのです。
   赤血球はこうした大事な役目を担っています。
   もし赤血球の働きが正常でないと、いくら呼吸をしても、身体中に酸素を運べないのです。

   右下の写真は、赤血球の表面の細胞膜が活性酸素により酸化されて、球形を保てなくなった状態です。
   赤血球は自らの直径よりも細い毛細血管の中を流れるのですが、弾力性があるためにスムーズに流れます。
   しかし、右下の状態では弾力性が失われ、正常に毛細血管の中を流れることができなくなってしまうのです。


       

    ▲正常な赤血球(きれいな円盤型)         ▲活性酸素の影響を受けた赤血球



   
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