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  活性酸素と循環不全

   ここで説明する循環不全は、体内の血液循環が正常に行われないことを指します。

   脳に行く血管には大きく分けて、内頸動脈系と椎骨動脈系の二つがあります。
   このうち、椎骨動脈系の血流量が一時的に減少しておこる病態(一過性虚血発作)を
   椎骨脳底動脈循環不全と呼びます。

   その結果、めまいや視覚障害、意識障害を起こします。
   ひどくなると、脳疾患を引き起こすこともあります。

   この原因の一つが、間接的に活性酸素だと考えられています。

   食物中に含まれる不飽和脂肪酸や
   血液中のLDLコレステロール(悪玉コレステロール)が活性酸素と反応すると、
   過酸化脂質となります。

   過酸化脂質は腎臓から排出されずに身体の中に滞留します。
   この過酸化脂質は、徐々に組織や臓器や細胞の外側から内側に浸透していき、
   細胞を傷つけます。
   それだけではなく、過酸化脂質は血管壁に付着しやすく、
   血液の通り道を狭くして血流を悪くしたり、血管壁を脆くするのです。

   その結果、循環不全が起こるのです。
  

 
血液に見る活性酸素の影響

   位相差顕微鏡による血液観察によって、体内の様々な情報が得られます。

   血液は、体重の約8%。血球の主成分は、赤血球、白血球、血小板です。
   1立方ミリリットル中の成分量は次の通りです。
   赤血球450〜500万個、白血球4,000〜8,000個、血小板15万〜35万個
   血球を取り巻く血漿部分は、たんぱく質、脂質、電解質、各種ホルモン、各種酵素などから成っています。

   赤血球の大きさは、約7〜8ミクロンですが、位相差顕微鏡をテレビモニターに接続すると、
   下の写真のように、その形まではっきりと見ることができます。

   さて、この赤血球中のヘモグロビンは、肺の毛細血管で酸素を受け取り、身体の様々な組織に酸素を運びます。
   そして、代謝によって生じた二酸化炭素を受け取り、再び肺で酸素と交換するのです。
   赤血球はこうした大事な役目を担っています。
   もし赤血球の働きが正常でないと、いくら呼吸をしても、身体中に酸素を運べないのです。

   右下の写真は、赤血球の表面の細胞膜が活性酸素により酸化されて、球形を保てなくなった状態です。
   赤血球は自らの直径よりも細い毛細血管の中を流れるのですが、弾力性があるためにスムーズに流れます。
   しかし、右下の状態では弾力性が失われ、正常に毛細血管の中を流れることができなくなってしまうのです。


       

    ▲正常な赤血球(きれいな円盤型)         ▲活性酸素の影響を受けた赤血球



   
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