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  活性酸素と糖尿病

   糖尿病とは、血液の中に含まれる糖の濃度が高い状態が長く続く病気です。
   血中の糖の濃度がある程度高くなると、尿の中にブドウ糖が漏れてくることがあるため、
   「糖尿病」と呼ばれています。

   食事で摂取する糖質(ごはん、パン、お菓子、果物など)は唾液や膵液、
   腸液に含まれる消化酵素によって、そのほとんどがブドウ糖となります。
   このブドウ糖は腸から吸収されて血液の中に入ります。
   また肝臓からは蓄えられているエネルギー源の一部がブドウ糖として
   血液中に放出されます。これらを合わせて「血糖」といいます。

   血糖は身体の様々な細胞に取り込まれて、エネルギー源として役に立ちますが、
   血糖の値(血糖値)は非常に狭い範囲に調節されています。
   この調節は胃の後ろに位置し、膵(すい)臓のランゲルハンス島の中にある
   β細胞から分泌されるインスリンというホルモンの作用によって行われています。
   このインスリンの分泌が低下したり、その働きが十分でないと
   血糖がスムーズに細胞内に入っていけなくなったり、
   肝臓から過剰なブドウ糖が放出されたりして、その結果血糖値は高くなるのです。
   
   糖尿病と活性酸素の関係は証明されてはいませんが、
   ・ 糖尿病患者の血液を調べると、血中に過酸化脂質が多いこと
   ・ 活性酸素の影響により、肝臓疾患が起こること
   により、活性酸素の影響が大であると考えられます。
 

 
血液に見る活性酸素の影響

   位相差顕微鏡による血液観察によって、体内の様々な情報が得られます。

   血液は、体重の約8%。血球の主成分は、赤血球、白血球、血小板です。
   1立方ミリリットル中の成分量は次の通りです。
   赤血球450〜500万個、白血球4,000〜8,000個、血小板15万〜35万個
   血球を取り巻く血漿部分は、たんぱく質、脂質、電解質、各種ホルモン、各種酵素などから成っています。

   赤血球の大きさは、約7〜8ミクロンですが、位相差顕微鏡をテレビモニターに接続すると、
   下の写真のように、その形まではっきりと見ることができます。

   さて、この赤血球中のヘモグロビンは、肺の毛細血管で酸素を受け取り、身体の様々な組織に酸素を運びます。
   そして、代謝によって生じた二酸化炭素を受け取り、再び肺で酸素と交換するのです。
   赤血球はこうした大事な役目を担っています。
   もし赤血球の働きが正常でないと、いくら呼吸をしても、身体中に酸素を運べないのです。

   右下の写真は、赤血球の表面の細胞膜が活性酸素により酸化されて、球形を保てなくなった状態です。
   赤血球は自らの直径よりも細い毛細血管の中を流れるのですが、弾力性があるためにスムーズに流れます。
   しかし、右下の状態では弾力性が失われ、正常に毛細血管の中を流れることができなくなってしまうのです。


       

    ▲正常な赤血球(きれいな円盤型)         ▲活性酸素の影響を受けた赤血球



   
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