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  活性酸素と痛風

   痛風とは、「風が吹いただけでも痛い」と言われる、
   高尿酸血症を原因とする関節炎のことです。

   痛風患者の90%以上は男性です。
   ぜいたくな食生活によって発症すると言われていますが、
   主な誘因は、プリン体の多い食事や飲酒、過冷、過労、外傷、手術、火傷、ストレス等です。
   
   これらの誘因により、血液中の尿酸値が上がります。
   血中の尿酸はナトリウムと結合した塩となって存在しますが、
   この尿酸塩は100mlあたり6.8mgしか溶けていられませんので、
   この数値を超えると結晶になります。中には針のようにとがったものもあります。

   こうしてできた尿酸結晶が神経を刺激して激痛を感じる他、
   関節に溜まって炎症を起こします。
   異物を感じたマクロファージは尿酸結晶を食べようとしますが消化できずにパンクします。
   また好中球は尿酸結晶に活性酸素を浴びせますが、この戦いも痛みの原因となります。

   さらには、血液は腎臓に還流しますので、腎臓に尿酸結晶が溜まり、
   腎障害を起こすこともあります。

   活性酸素と痛風の直接の因果関係は証明されていませんが、
   活性酸素の影響で、痛みを激化させることが考えられます。
   
 
 
血液に見る活性酸素の影響

   位相差顕微鏡による血液観察によって、体内の様々な情報が得られます。

   血液は、体重の約8%。血球の主成分は、赤血球、白血球、血小板です。
   1立方ミリリットル中の成分量は次の通りです。
   赤血球450〜500万個、白血球4,000〜8,000個、血小板15万〜35万個
   血球を取り巻く血漿部分は、たんぱく質、脂質、電解質、各種ホルモン、各種酵素などから成っています。

   赤血球の大きさは、約7〜8ミクロンですが、位相差顕微鏡をテレビモニターに接続すると、
   下の写真のように、その形まではっきりと見ることができます。

   さて、この赤血球中のヘモグロビンは、肺の毛細血管で酸素を受け取り、身体の様々な組織に酸素を運びます。
   そして、代謝によって生じた二酸化炭素を受け取り、再び肺で酸素と交換するのです。
   赤血球はこうした大事な役目を担っています。
   もし赤血球の働きが正常でないと、いくら呼吸をしても、身体中に酸素を運べないのです。

   右下の写真は、赤血球の表面の細胞膜が活性酸素により酸化されて、球形を保てなくなった状態です。
   赤血球は自らの直径よりも細い毛細血管の中を流れるのですが、弾力性があるためにスムーズに流れます。
   しかし、右下の状態では弾力性が失われ、正常に毛細血管の中を流れることができなくなってしまうのです。


       

    ▲正常な赤血球(きれいな円盤型)         ▲活性酸素の影響を受けた赤血球



   
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