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  活性酸素と高血圧

   血管には動脈と静脈がありますが、
   動脈に血液が流れる際に、血管にかかる圧力のことを血圧と呼びます。
   そして、最大血圧と最小血圧が、一定の基準よりも高い場合、高血圧と言います。

   日本高血圧学会高血圧治療ガイドラインによると、
   最大血圧130mmHg未満かつ最小血圧85mmHg未満を正常とし、
   最大血圧140mmHg以上または最小血圧90mmHg以上を
   高血圧として分類しています。

   血管には血液を全身に送り届ける大事な役目がありますが、
   血管に障害が起きると、血液の循環に問題が生じ、
   高血圧をはじめ、様々な病気が起こるのです。

   活性酸素は、血管に大きな影響を及ぼしていると考えられています。
   ・ 食物中に含まれる不飽和脂肪酸や
   ・ 血液中のLDLコレステロール(悪玉コレステロール)が
   活性酸素と反応すると、過酸化脂質となります。
   過酸化脂質は腎臓から排出されずに身体の中に滞留します。

   この過酸化脂質は、
   徐々に組織や臓器や細胞の外側から内側に浸透していき、細胞を傷つけます。
   それだけではなく、過酸化脂質は血管壁に付着しやすく、
   血液の通り道を狭くして血流を悪くしたり、血管壁を脆くするのです。

   それが、高血圧の原因となります。
   血管に高い圧力がかかり続けると、血管内皮細胞が傷ついて脆くなり、
   それが高じると動脈硬化や脳内出血などを引き起こします。


 
 
血液に見る活性酸素の影響

   位相差顕微鏡による血液観察によって、体内の様々な情報が得られます。

   血液は、体重の約8%。血球の主成分は、赤血球、白血球、血小板です。
   1立方ミリリットル中の成分量は次の通りです。
   赤血球450〜500万個、白血球4,000〜8,000個、血小板15万〜35万個
   血球を取り巻く血漿部分は、たんぱく質、脂質、電解質、各種ホルモン、各種酵素などから成っています。

   赤血球の大きさは、約7〜8ミクロンですが、位相差顕微鏡をテレビモニターに接続すると、
   下の写真のように、その形まではっきりと見ることができます。

   さて、この赤血球中のヘモグロビンは、肺の毛細血管で酸素を受け取り、身体の様々な組織に酸素を運びます。
   そして、代謝によって生じた二酸化炭素を受け取り、再び肺で酸素と交換するのです。
   赤血球はこうした大事な役目を担っています。
   もし赤血球の働きが正常でないと、いくら呼吸をしても、身体中に酸素を運べないのです。

   右下の写真は、赤血球の表面の細胞膜が活性酸素により酸化されて、球形を保てなくなった状態です。
   赤血球は自らの直径よりも細い毛細血管の中を流れるのですが、弾力性があるためにスムーズに流れます。
   しかし、右下の状態では弾力性が失われ、正常に毛細血管の中を流れることができなくなってしまうのです。


       

    ▲正常な赤血球(きれいな円盤型)         ▲活性酸素の影響を受けた赤血球



   
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