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  活性酸素と腎疾患

   腎臓の役割は、身体で不要になった老廃物と過剰な物質を尿とともに出すことです。
   腎臓には絶えず血液が送られてきますが、
   その量は心臓が送り出す血液量の約5分の1で、
   1分間に約1リットル、1日にすると約1.5トンになります。
   この血液をろ過して、1日約1000mlが尿として排出されます。

   また、電解質の濃度や血圧を一定に保つのも重要な役割です。

   腎疾患には、
   ・病原微生物に感染して起こる、糸球体腎炎、腎盂炎、腎盂腎炎や、
   ・合併症である、糖尿病性腎症、痛風腎
   ・体液の恒常性を保つ働きが低下した、急性腎不全、慢性腎不全
   ・腎不全が進行して老廃物が体外に排泄されなくなる、尿毒症
   ・タンパク質が尿に漏れ出す、ネフローゼ症候群
   ・腎臓に異物がたまる、膿腎症、水腎症、腎結石
   ・腎癌、などがあります。

   腎臓は、血液によって運ばれた、活性酸素や過酸化脂質が集中する場所ですので、
   活性酸素や過酸化脂質が過剰となると、その影響で細胞が傷ついてしまうのです。
   
     
 
血液に見る活性酸素の影響

   位相差顕微鏡による血液観察によって、体内の様々な情報が得られます。

   血液は、体重の約8%。血球の主成分は、赤血球、白血球、血小板です。
   1立方ミリリットル中の成分量は次の通りです。
   赤血球450〜500万個、白血球4,000〜8,000個、血小板15万〜35万個
   血球を取り巻く血漿部分は、たんぱく質、脂質、電解質、各種ホルモン、各種酵素などから成っています。

   赤血球の大きさは、約7〜8ミクロンですが、位相差顕微鏡をテレビモニターに接続すると、
   下の写真のように、その形まではっきりと見ることができます。

   さて、この赤血球中のヘモグロビンは、肺の毛細血管で酸素を受け取り、身体の様々な組織に酸素を運びます。
   そして、代謝によって生じた二酸化炭素を受け取り、再び肺で酸素と交換するのです。
   赤血球はこうした大事な役目を担っています。
   もし赤血球の働きが正常でないと、いくら呼吸をしても、身体中に酸素を運べないのです。

   右下の写真は、赤血球の表面の細胞膜が活性酸素により酸化されて、球形を保てなくなった状態です。
   赤血球は自らの直径よりも細い毛細血管の中を流れるのですが、弾力性があるためにスムーズに流れます。
   しかし、右下の状態では弾力性が失われ、正常に毛細血管の中を流れることができなくなってしまうのです。


       

    ▲正常な赤血球(きれいな円盤型)         ▲活性酸素の影響を受けた赤血球



   
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