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  活性酸素とパーキンソン病

   パーキンソン病とは、脳の黒質にある命令中枢が破壊され、
   四肢の運動に障害が起きる病気です。

   パーキンソン病には次の4つの症状があります。

   1.振戦:震えのことで、指から始まることが多く、手、腕、脚、顎などにみられます。

   2.無動:のろくぎこちない動作になることです。

   3.固縮:手足の筋肉が硬くなることです

   4.姿勢反射障害:立っていて、何かの弾みで姿勢が揺らいだときに、
              姿勢を立て直すことができずに、倒れこんでしまうことです。

   右手の震えというように、多くは片側から始まり、
   その後右手から右足というように広がっていきます。

   また、立ちくらみや、便秘、頻尿や残尿などの自律神経症状、
   意欲が低下したり、幻覚、妄想などの精神症状、認知症が認められることもあります。

   脳の重量は、体重の2.5%ほどですが、酸素の消費量は身体全体の約20%で、
   常に活性酸素の脅威に曝されています。
   脳で活性酸素の除去を行う酵素が減少し、その結果活性酸素が増加して、
   脳内の脂質と結びついた過酸化脂質が命令中枢を破壊していくものと考えられます。

   
 
血液に見る活性酸素の影響

   位相差顕微鏡による血液観察によって、体内の様々な情報が得られます。

   血液は、体重の約8%。血球の主成分は、赤血球、白血球、血小板です。
   1立方ミリリットル中の成分量は次の通りです。
   赤血球450〜500万個、白血球4,000〜8,000個、血小板15万〜35万個
   血球を取り巻く血漿部分は、たんぱく質、脂質、電解質、各種ホルモン、各種酵素などから成っています。

   赤血球の大きさは、約7〜8ミクロンですが、位相差顕微鏡をテレビモニターに接続すると、
   下の写真のように、その形まではっきりと見ることができます。

   さて、この赤血球中のヘモグロビンは、肺の毛細血管で酸素を受け取り、身体の様々な組織に酸素を運びます。
   そして、代謝によって生じた二酸化炭素を受け取り、再び肺で酸素と交換するのです。
   赤血球はこうした大事な役目を担っています。
   もし赤血球の働きが正常でないと、いくら呼吸をしても、身体中に酸素を運べないのです。

   右下の写真は、赤血球の表面の細胞膜が活性酸素により酸化されて、球形を保てなくなった状態です。
   赤血球は自らの直径よりも細い毛細血管の中を流れるのですが、弾力性があるためにスムーズに流れます。
   しかし、右下の状態では弾力性が失われ、正常に毛細血管の中を流れることができなくなってしまうのです。


       

    ▲正常な赤血球(きれいな円盤型)         ▲活性酸素の影響を受けた赤血球



   
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