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  活性酸素とスポーツ

   スポーツは身体によいと考えられていますが、
   一方で活性酸素を発生させる原因にもなっています。
   「スポーツ選手は短命」とよく言われますが、
   活性酸素が内臓器に障害を与えて、老化を早めていると考えられます。

   激しい運動をすると、筋肉に大量に血液が流入します。
   そのため、消化器などの臓器に血液が流れなくなる虚血状態を起こします。
   そして、運動後には、血液が内臓器に再び流れ始める、再還流が起こります。

   この再還流時に大量の活性酸素が生み出されます。
   発生した活性酸素は臓器を傷つけ、
   その結果、臓器に様々な障害を起こすことが考えられます。

   この虚血・再還流による活性酸素の発生は、
   ・ 脳血栓や脳梗塞で血流が一時的に停止した後に再び流れる時
   ・ 手術によって一時的に血流が停止し、手術後に再び流れる時
   にも発生し、他の障害を併発することがありますが、
   これと同じことが、スポーツをする際にも起きるのです。


 
血液に見る活性酸素の影響

   位相差顕微鏡による血液観察によって、体内の様々な情報が得られます。

   血液は、体重の約8%。血球の主成分は、赤血球、白血球、血小板です。
   1立方ミリリットル中の成分量は次の通りです。
   赤血球450〜500万個、白血球4,000〜8,000個、血小板15万〜35万個
   血球を取り巻く血漿部分は、たんぱく質、脂質、電解質、各種ホルモン、各種酵素などから成っています。

   赤血球の大きさは、約7〜8ミクロンですが、位相差顕微鏡をテレビモニターに接続すると、
   下の写真のように、その形まではっきりと見ることができます。

   さて、この赤血球中のヘモグロビンは、肺の毛細血管で酸素を受け取り、身体の様々な組織に酸素を運びます。
   そして、代謝によって生じた二酸化炭素を受け取り、再び肺で酸素と交換するのです。
   赤血球はこうした大事な役目を担っています。
   もし赤血球の働きが正常でないと、いくら呼吸をしても、身体中に酸素を運べないのです。

   右下の写真は、赤血球の表面の細胞膜が活性酸素により酸化されて、球形を保てなくなった状態です。
   赤血球は自らの直径よりも細い毛細血管の中を流れるのですが、弾力性があるためにスムーズに流れます。
   しかし、右下の状態では弾力性が失われ、正常に毛細血管の中を流れることができなくなってしまうのです。


       

    ▲正常な赤血球(きれいな円盤型)         ▲活性酸素の影響を受けた赤血球



   
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